味覚の秋

                        今年初拾いの栗
                         手のひらにのせてみました   
 毎年、私と妻の間で恒例の行事として行なっていることに〝栗拾い〟がある。足助には日本国内でも非常に大きな栗園があります。私の実家が足助ということも手伝ってか、親の顔を見にいくことが優先されているか、栗拾いを優先しているのかは怪しいものです。
 今年は、日照りが多かったせいか、栗の数も大きさも例年に比べると少なかったし、小粒なものが多かったように思う。それでも、汗をかいて無心になり、いつの間にか口数も減って栗拾いに夢中になる。何かに没頭できるということは、とても恵まれたことなのかもしれない。
 口が卑しいから、少しでも大きな栗をたくさん拾っておいしい栗ご飯を口いっぱいに………。
 私は栗拾いに拘りを持っており、イガイガの中に入っている栗のみを拾うようにしている。ところが、イガイガから飛びだした栗のなかには、黄金色の艶をして「私を拾って下さい」と叫んでいるようにみえる栗が2〜3個落ちているのです。そうしたときは、手にとって栗に虫がついていないか点検をして袋に入れて持ち帰ります。
 スーパーに列べられている栗よりも、自分で収穫したものをいただいた方が味もおいしく感じるものでしょう。子どもさんに体験していただきたいことですね。