台風18号の爪痕

 台風18号が去った後に帰寺した私の眼に飛び込んできたものは山門横の大きな楠の木が幹の途中から折れてしまったところや、大きな泰山木が幹途中から折れてしまい、それらの残骸処理をしていた家族の姿であった。今日は、組会と言って月に一度、お寺の住職が集まって行なわれる会合の日で、そこに集まった方々が、自分の寺の被害状況について話合っていた。組会の会場となったお寺さんに至っては大きな木が根っこから倒れて、築100年を数えるお庫裏に被害をもたらした。本堂の瓦の一部が飛んでしまった寺院もあった。
 ご門徒からあずかる財産を、宗教施設を維持管理するということの責任の重さや難しさを感じる1日であった。