お盆にそなえて

 
切籠燈篭
お盆が間近に迫ってます。多くのご家庭ではお内仏(お仏壇)の両脇に提灯をかざりつけていらっしゃるのでは?
 真宗大谷派(お東・お西ともに)では、提灯ではなく、切籠燈篭というものを使用します。
 提灯の灯りは「送り火」と「迎え火」という意味合いを持ったものです。
 親鸞聖人が依り処とされた経典に「去此不遠」という言葉がありますが、私たちの心持ち一つで亡き人は私のすぐ近くにいらっしゃる。また、心持ち一つで遠くに感じる。特定の限られた時間、亡き人が祖霊として私のお側にいるのではない。寧ろ、私たちは亡き人から受け継いだいのちを慶ぶ生活に転じていくことが願われている。