何てこった!!

 今日はご門徒の葬儀式を勤めさせていただいた。火葬場へ同行し、寺に戻ってから大急ぎで昼食をとる。そして、少し約束の時間より早いけれど、報恩講参りに出かけた。喪家が火葬場から葬儀場(最近ではほとんどがホールです)にもどられるまでのわずかな時間にご引上のお参りであった。家中の人が待っておられ、話をするとこちらの事情を察してくだされた。しかし、お勤めは急ぐことなく、丁寧に三淘念仏を称えて、終りに御文の拝読を勤めた。月参りに伺うことのないご門徒宅ゆえに、最大限、時間の許されるかぎり、おしゃべりをしてきた。年に一度の報恩講に、寺院とご門徒と情報交換や近況報告などをしてお互いの関係を築いていく。これは、報恩講という名のもとに親鸞聖人が私たちに与えて下さった産物であると理解する。それなのに、喪家の帰り時間を気にしながら、お参りの時間を変えることのできなかった私の態度は、門徒の模範となるものではないなと猛省した1日であった。