映画 『おくりびと』

 今晩、映画『おくりびと』が放送される。『納棺夫日記』を著された青木新門氏の本とは着地点が異なるということから、納棺夫日記のタイトルや原作者の名前を外すことを条件に映画化された経緯を持つ。青木氏が問題としたことは、自身の書の中で一番言いたかった事を、すべてのいのちは共生という世界観のなかに育まれ、いのちを終えるその時まで全力で生き抜き、いのち終えた時、仏の国に生まれることを、青木氏の詠まれた「いのちのバトンタッチ」という詩に託されているように思われる。
 青木氏は、映画『おくりびと』と青木氏の『納棺夫日記』には変わりめがあると仰る。その変わりめといわれる点こそが現代人が見落としてしまう点なのだろう。ゆっくりと時間をかけて青木氏の仰る「変わりめ」について考えてみたい。
 因みに、青木氏の講演会を赤羽地域教化センターホームページの「講義録」の項目をクリックされれば、全文掲載をご覧いただけます。