お布施は時給50万円?

 ある雑誌に「お葬式」を特集にした記事があった。冒頭、「葬儀費用の中で最も不明朗かつ高額に感じられるのが、お布施だ」とある。
「喪主が僧侶に支払ゔ代金゛」は全国平均549,000円であるそうだ。
 
 通夜の勤行は一時間弱、葬儀の読経はさらに短く、戒名は一般的に長い11文字の院、殿でもも僧侶が考える部分はわずか6文字。合計一時間あまりの読経と漢字数文字に対して50万円以上の金額を支払うとなれば「高い」と言いたくなる

と書かれていた。葬儀式をお金で買うという認識をどんどん増長させ、「亡き人との惜別の場をとおして私に問われておること」を人生の課題としていくだなんてとんでもない話だと反論されそうだ。
 しかし、坊主丸儲けと書いているが、外側から表面的なところだけを捉えて批判するあり方に問題を感じる。けれども、そういうこの私も場面さえ変われば、同じことを行なっている輩かもしれない。宗祖は自身に厳しい方であった。絶えず、自己批判という姿勢を忘れないようにされた方であった。さて、この私に真似ができるか……。