訓覇信雄師のことば

あるご門徒が当派の宗務総長をつとめられた訓覇信雄師に「長い間、仏法がわからないでぐずぐずしておりましたけれど、今日という今日は明らかに教えていただきまして本当に腹に落ちました」と仰られました。
 その後、訓覇師は「腹に落ちた、そんなものが仏法か。そんなことがわかったうちに入るか。本当にわかったということはな、腹が落ちるこっちゃ」と言われたのです。とても厳しい言葉です。
 私たちは聞法会に出かけてみても、仏法すら我がものにしようとしている。腹に落ちることを願って仏法を聞こうとしている。
仏法聴聞は、とても厳しいことであるということを教えてくださった先生の言葉を忘れないようにしたいものである。