お磨き

 最近ではお磨きの必要のない仏具で飾られたお内仏が増えてきた。僧侶の私としてはあまり喜べない現実だ。これも時代なのか…。私たちの中にある「慢」の心根が増幅してきているのでは。何は兎も角、自らを律していくということが大切だ。
 一方、今日はご門徒にお願いをしてお寺の仏具のお磨きをしていただいた。本山の御正忌報恩講とあわせて、自坊においても荘厳をする。お寺にとっては一年間のうちで自坊の報恩講と並んで大切な時である。住職として身の引き締まる思いを抱きつつ、御正当の11月28日を迎えたいものである。