おっーとやってしまった!!

 今日は先門首のお逮夜。午後2時からお内仏でお勤めをしておったときのことである。二重の念仏を称えた後に二重の和讃一首めの讃頭を読むときのことであった。くり読みであるから、現世利益和讃(浄土和讃の終りの方)18の「願力不思議の信心は(な)」と巡讃をするところ、ご引上のお勤めの「五十六億七千万」の6首引きが口にのっておったせいか、「真実信心うるゆえに」と声に出してしまった。「あっ…」と思ったのも束の間。親父は沈黙して助音につかなかった。慌てて、仕切り直して讃頭を読んだことであった。明日はそんな初歩的な失敗をしてはいけない。
 どんな法要も緊張感をもって臨まなければならないと思った。