師走

 1日の内で炬燵に入ってゆっくりする時間がない。一緒に暮らしている妻の顔も見ているようで見ていない生活を送っている感じ…。忙しいということは人間の心を痩せさせるのかもしれない。
 人はみな、走るときと立ち止まるときとゆっくり歩くときがなければ人間らしい営みは失われていくことであろう。
 師走とはよく言ったもので、昔、黒衣の坊さんが走ってお参りする姿から「師走・しわす」と呼ぶようになったと聞いている。師走といえど、立ち止まることを忘れずにいきたいものです。年の暮れがせまってくるからこそ、肝に銘じておきたいものです。