報恩講勤まる

 1月10日に御満座を終え、ようやく正月を迎えているような気持ちである。それだけ、真宗門徒にとって報恩講という御仏事が重いご法事であるということだ。しかし、報恩講を勤めた後の達成感というものは、ある意味危険ではないか。なぜなら達成感=満足感と結びつかないだろうか。満足感ではなく、危機感を持たなければならないはずであろう。そして崇敬の一念と。