26日暁天講座  不安に立つ

 今朝は名古屋教化センター主幹事務取扱としてご活躍の荒川淳師をお招きして名古屋教区御遠忌テーマ「不安に立つ」という講題でお話がされました。
 我々は老若男女を問わず、常に心に不安を抱いて生きている。陽気な子どもたちも不安を抱えている。
 しかし、不安を取り除けばよいというものでもなく、不安こそが生きる力、原動力となることもあることをお示し下された。
 仏説無量寿経に「肉眼天眼」(にくげんてんげん)という言葉を紹介された。肉眼とは、「自分の都合でものを見る眼のこと」で天眼とは「自分の都合を捨てて見る眼」であると。私たち多くのものは前者に軸足をおいた生き方をしております。
 そして「衣・食・住」の充実、いわば「今生」(こんじょう)にのみ価値をおいた生き方では人間はたすからない、「死して生きる」という一点において人間がたすかっていくのだと師の力強い言葉をもって暁天講座を終えた。