編集会議に臨んで

今日は夕方から編集会議が行われた。赤羽御坊の春号が3月10日くらいに発刊するための編集校正であった。ごく少数のもので原稿に何度も目通しをするも、誤字などが意外と目につく。印刷会社の仕事も人間の手で行っていることだなと感じる。
 しかし、I氏の校正に対する目配りは大したものである。みなさん、今日では当たり前のように「赤羽御坊」なる新聞を手にとられ、そこに書かれているものを読んでいらっしゃると思いますが、紙面を作ることの難しさ、創意工夫があって完成された紙面であるということをご存知だろうか。私は、センターに関わることではじめて教えられたことです。言い方を変えると、関わりを持っていらっしゃらない方にとっては見えにくい部分かもしれません。あらゆる部門において当てはまることです。まして、地域教化センターに関わりを持っていない方は「何がどうなっているのか」ということすら思考することもないでしょう。「岡崎教区赤羽別院宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌お待ち受け法要」を勤めることも決定したのだから、共通の理解を以て汗を流すという心意気がほしいですね。
 

来たれ!第10組住職研修会

 本日、3月17日開催の住職研修会にそなえて講師の先生と打ち合わせを行った。10組では住職の世代交代が進んでいる。多くは「親が亡くなったから」ということが主な理由で、十分に研鑽を積むことなく「住職」という職責を担っている若い人が多い。そうした状況を案じて2年ほど前から講師に本廟部定衆の瀬尾先生をお招きして、大谷派の声明作法を学ぶことを目的として住職研修会を行うようになった。装束のたたみ方、七條袈裟の付け方に始まり、三帖和讃の本の扱い方にいたるまで講習を受けたことである。はじめは最も基本的なことについてご指導をいただいた。今後も日頃、私たちが称えるお勤めについて集中的にご指導をいただく予定である。
 今日、我々は「臨終から葬儀、中陰法要にいたるまで」の一連の儀式の流れの中で不問にしたまま、儀式執行を行っていることは否めない。故にそれらのことについての研鑽を積む場として研修会を開催する。参加意欲のある方、大歓迎。
 瀬尾先生は生き字引のような方です。少しでも疑問を持っているのであらば、足を運ばれると良いでしょう。

                    記
  日   程     3月17日(水曜日)
  時   間    午後1時から午後4時まで
  講   師    瀬尾顕証 師 本山本廟部 定衆 同朋大学客員教授
  場   所    岡崎教区 第10組 願正寺  西尾市熊味町
  会   費    10組以外のご寺院様は500円となります

岡崎教区教化センター構想推進基本計画の前に

 岡崎教区教化センター推進基本計画の委員会の前に赤羽別院を会場として「葬儀を考える会」という会合の場が開かれた。内容は、現在の葬儀式のあり方について様々なことが氾濫し、「真宗の葬儀」が崩れてきている。そうした状況を鑑みて赤羽地域教化センターから崇敬区を中心に発信すべきことを峻別して取り組もうというのだ。「葬儀のリーフレット」の発行を試験的に行い、反省すべき点は反省し、より良いものを作っていこうという結論となった。まもなく、会計年度が変わる。別院の年度は4月1日から新年度となる。新年度となったとき、リーフレット作成にかかろうというのだ。

岡崎教区教化センター構想推進計画について

 本日、午後4時15分から午後6時15分までの2時間、実際には午後6時30分過ぎまで御遠忌委員会全体会が開催された。
 内容は、①2009年度御遠忌事業計画経過報告②岡崎教区御遠忌讃仰事業についてが報告された。後に協議事項として「岡崎教区教化センター構想推進基本計画」の策定にむけて話がされた。
 岡崎教区教化委員会に教化センター構想実現に向けて作業部会(後にワーキングチームとよぶ)で協議を重ね、教化センター構想についてその大枠を了承していただく旨、ワーキングチームをはじめ、教務所長、駐在教導らに緊張感が感じられた。
教化センター構想の中身は「教区」「地域」「組」が末寺住職の教化をサポートしていく体制を考え、地域という単位でよりきめ細かな教化を実践していくことこそ、住職、門徒の声に呼応した動きがとれることと提起した。ところが、静岡のように静岡別院から電車で片道4時間かかるような地理的状況の中で果たして教化センター構想が成り立つものか疑問であるという意見も出された。地域教化センターを教区内に展開させるとはいうものの、その活動は必ずしも別院にのみ軸足を置いた教化ではなく、地域へ出向いて共同教化することも忘れてはならないこと。来年の4月には教区内の別院が地域教化センターとして始動することとなっている。また、中央教化センターについては来年7月発足というタイムスケジュールである。それらの実現に向け、ワーキングチームのメンバー増員や各別院輪番が中心となって地域教化センター設立準備会の起ち上げが待たれる。
 今日の御遠忌委員全体会は約70名ほどの参加者であった。

明日

 広報部から提起されてきた葬儀のあり方について考える会では、部を越えて取り組むことが始動し、明日には会合の席が設けられている。勿論、儀式部からも大渓氏が儀式部を代表して参加していただく運びとなっている。暮らし部や伝道部からも参加され、センター長、主幹も名を連ねて真宗の葬儀について考える。
 崇敬区域の住職・寺族が「真宗の葬儀」ということをとおして私たちが問われてくる課題について学ぶことが必要であり、センター主催の研修会、学びの場の設定も考えていくことのように思われる。兎に角明日、会合にて皆さんの意見を集約してみよう。

今更ながら…

 赤羽地域教化センターとは何ぞやという事について改めて考えることがあった。広報部から、葬儀式を縁として現代における問題を炙り出し、真宗文徒としての生活、規範というものを見直し、そこへ原点回帰していくことを願って教化センターならではの取り組みを提起した。
 本来、広報部のみの問題ではなく、部を越えて課題に向き合うこと。そういう性質のものについてはセンター中枢の人が核となって教化施策を考えるところであろう。ところが、赤羽地域教化センターの持つ名称の意味が忘れ去られ、別院に人を寄せる教化活動に留まっているが現状だ。テストの点数で言うならば40点というところだ。(関わっている私としてはね。)我々の任期は残すところあと1年。残りの任期を全うしていく中で地域教化センターの目指すところ、理念を確認してそれに呼応した教化施策の実行に務めるようにすすめてもらいたい。
 中央教化センター起ちあげに関わっているものとして赤羽がモデルらしい仕事をしていかねば、「教化センター構想なんて…」という話になってしまう。此までの教化体制に問題点があったからこそ、センター構想の実現に踏み切ったのであろう。赤羽地域教化センターの名に恥じぬ取り組みを成しえていきたいものである。
 そして、まだまだ崇敬区域の方々に知られていない赤羽地域教化センターの発足と願い。今後更にさまざまな世代の交流を密にしていきたいものだ。

真宗講座

 本日午後2時から行われた真宗講座にはおよそ120名の参詣者が聴聞された。来月、再来月とあと2回続く。毎月12日午後2時開催。伝道部のブログをご覧いただければ詳細について知ることができます。
 北は山梨県甲府ら、福井県から聴聞にいらした方もみえたそうで、先生の言葉にも熱が入っていたようです。聴聞するものも、それなりの心意気で臨まなければ勿体ないことだ。
 それにしても、今日の先生のひと言、厳しいものである。
「あなた方どうですか。ある意味で親鸞聖人は生涯、ぶれ続け、迷い続けた方ですよ。」
「ああ、そうか。それなら私らも今のままでいいんだな、なんて思ってませんか」と仰った。
「ぜんぜんだめですな。」
先生の言葉に参詣者の間には笑い声が漏れ聞こえたが、笑ってはいられないことのように思えた。